Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
下山 巖; 本田 充紀; 小暮 敏博*; 岡本 芳浩; 矢板 毅; 鈴木 伸一
no journal, ,
福島における放射性汚染土壌の減容化の手法開発のため、NaCl-CaCl混合塩を添加したCs収着風化バイオタイト(WB)に低圧昇華法による700Cの加熱処理を行い、蛍光X線分析(XRF)とX線回折分析(XRD)を行った。XRDパターンにおいてWB成分が消滅し、新たな成分が観測された。また、XRFからCsが100%除去されたことがわかった。さらに、Kについても同様の比較を行うと無添加の場合はほとんどKが脱離しないのに対して、塩添加時は加熱により99%のKが脱離することがわかった。Caは加熱温度と主に増加し、700CではSiよりも多い組成比となった。したがって、加熱温度と共にWBがCaを含有する何らかのシリケートに変化したことを示唆している。電子顕微鏡を用いた解析により、普通輝石がドミナントな成分であることを明らかにした。これらの結果は、普通輝石形成と共にイオン半径の大きい1価イオンであるCsとKが排出されるという傾向を示している。我々はこの現象に基づいて溶融塩処理により別の鉱物に変換することでCs除去汚染土壌の再利用を可能にするCsフリー鉱化法のアイデアを提案する。